痛AI研究会

人工知能技術が飛躍的に発展しており、ここでは、それをオタク アイテムにどのように適用すべきかを検討しています。また、逆に、オタク アイテムを作るための人工知能を考えることは、広範な人工知能技術を研究するためのプラットフォームとして優れたものであると考えています。このテーマでは、多少のリスクがあっても、チャレンジングな目標にどんどん挑戦することが可能です。これが、たとえば、企業活動支援や自動運転のようなテーマであると、安全性について高い保証が求められ、自由な試行が難しくなる恐れがあります。

具体的な技術テーマとして、人間とコミュニケーションをとりながら協調して動作する機械機構の制御があげられます。たとえば、戦車の制御では、人間と会話しながら、戦略を作り上げ、それを実行する機能が必要になります。その際、カメラをセンサとし、地形や環境を認識し、シミュレーションを通じて戦略の選定と評価を行ない、人間と会話しながら立案した戦略を実行する機能が必要になります。そこでは、機械学習による多種のアルゴリズムが有効に利用できます。また、そこで開発された技術は、家電、産業機械、自動車等の機械装置の制御でも有効に活用できると考えられます。 より高度な課題として、機械による意味理解があげられます。人工無能等の、記号処理のみによるコミュニケーション機構の時代は終わりつつあります。実世界の意味を理解し、いわゆる”接地”された語彙を用いて、人間と正しくコミュニケーションがとれる機構の実現が強く求められています。これを検討する際、戦車のような、限定された環境、目的のもとで行動する存在を対象とするのであれば、環境が単純であり、完全に汎用的な知能である必要は必ずしもありません。意味理解においても、対象が単純化されており、汎用ロボットに比べてより取り扱いやすい形で課題を設定できる可能性があります。

今ひとつの技術テーマである、コミュニケーションロボットの制御でも状況は同様です。いわゆるフィギュアを制御して、人間と適切なコミュニケーションがとれるようにすることには、強いニーズがあります。多くの研究者やエンジニアの研究環境、目標となると期待しています。 実際の研究会活動は、短期間で実現可能な現実的な問題と、長期的な取り組みを必要とする問題の双方を設定します。戦車制御は、リアルタイム戦略(RTS)ゲームそのものですから、すぐにでも開発に着手することが可能です。これに、人間とのコミュニケーション機能を付加してゆくような、ボトムアップなアプローチが可能ですので、“協調型RTS”と名付け、その実現に取り組んでゆきます。一方、汎用人工知能実現のためのフレームワークを考えるような、トップダウンの検討も可能です。双方のバランスをとりながら、常に実際の実装を視野に入れた、具体性が担保された活動を行ないます。これが、当研究会の大きな特長となります。